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徳蔵刃物

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Vol.3【 包丁なのに「紙」? 】前編

  • 7月24日
  • 読了時間: 1分

「この包丁の鋼材はアオニだから」…最初に聞いたとき、「ん?アオオニ?鬼なの?」と耳を疑いました。「アオニ」とは「青二」と表記するらしく、正式には「青紙二号」と言うそうです。「アオニ」の謎は解けましたが、「え?紙なの?」という新たな疑問がむくむくと。気になって聞いてみると、これは鋼材の種類の名前だとわかりました。包丁の刃になる「鋼(はがね)」には、いろんな種類があり、青紙二号はそのうちのひとつ。でも、なぜ「紙」なのでしょうか。謎はどんどん深まるばかりです。



■戦前の小さな紙切れが、今も残っている

調べてみると、この「紙」には理由がありました。戦前、日立金属(現・プロテリアル)が製造した鋼材には、品質を区別するために色のついたラベル用紙が貼られていたそうです。その紙の色が、そのまま鋼材の名前となったそうです。「青紙」だけでなく「白紙」もあります。なんともアナログな由来に、思わず「へえ!」と声が出てしまいました。では、青と白で何が違うのか。それは後編でのお楽しみ!



*注釈

青紙・白紙はともに、島根県安来市に工場を持つ株式会社プロテリアル(旧・日立金属株式会社、2023年1月に社名変更)が製造する高級刃物鋼「安来鋼(やすきこう)」のシリーズです。「安来鋼」の名は、古代から砂鉄のたたら製鉄が盛んだった安来の地に由来しています。


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