Vol.8【 主役は人の営み その中に包丁が活きている 】後編
10月2日
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前回は、土佐打刃物の歴史を辿りながら「使う人と包丁に寄り添う」という考え方に至った経緯をお話しました。今回は、それをどうやって写真で表現したか、という話です。
■高知の景色
撮影の舞台として選んだのは、土佐打刃物の郷である香美市土佐山田町を中心とした、高知の景色です。森の緑、物部川の清流、高台から見渡す香長平野、畑に実る作物、そして鍛造所の火。どれも、この土地に根づいた本物の景色です。
森から始まり、川へ、平野へ、畑へ。自然の流れを辿りながら、鍛造所での包丁づくり、店頭に並ぶ包丁、使う人の手へ。料理人が刺身を切り、台所で料理をし、食卓にごちそうが並び、団欒の時間へ…。自然の恵みを感謝の気持ちで料理を頂きながら、営んでいく流れの中に包丁(刃物)がある、ということを、写真でつなげて表現してみました。だから、包丁が写っていなかったり、包丁が主役ではない写真があったりします。
撮影をしながら、ふと思ったことがあります。包丁を入れる瞬間って、生き物を食べ物に変える、小さな儀式なんじゃないかって。川の鮎も、畑の作物も、もともとは生きていたもの。それをいただくとき、包丁はその橋渡しをしている。主役じゃないけど、なくてはならない道具。そんなことを、高知の景色の中で改めて感じた撮影でした。
ぜひ一度、brand.tokuzoknives.com のトップを改めて見てくださるとうれしいです。




