Vol.11【 ずぼらより、美味しいを選ばせた土佐包丁 】
8月21日
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更新日:10月25日
先だって、「いい包丁を使うと料理が美味しくなる」ということを身をもって実証できた私ですが、実は日本一のめんどくさがりを自負しています。夜中にトイレに行きたくなっても「誰か代わりに行ってくれないかな」と本気で思うタイプ。若いころは今でいう「風呂キャンセル界隈」に片足どころか両足を突っ込んでいた時期もありました。
そんな私が、土佐打刃物の包丁を毎日使っているのですから、我ながら不思議です。
■ハンバーグの前に立ちはだかる、 「玉ねぎみじん切り」という難関
「いい包丁ってお手入れが大変でしょう?」とよく聞かれます。たしかに、使ったらすぐ洗って、丁寧に水分を拭きとらないと錆びてしまいます。面倒といえば面倒です。
でも私は、知ってしまったんです。
ハンバーグが大好きなのですが、作るためには玉ねぎのみじん切りという難関が立ちはだかっています。フードカッターという手もありますが、それを洗うのもまた面倒。切れない包丁でのみじん切りはストレスで、ついつい荒く刻みがち。それが、包丁を替えるとリズミカルに気持ちよく刻めるのです。ハンバーグの味も格段に上がって、一石二鳥。子どもたちが小さいころに知りたかった。ごめんよ、娘たち。
お手入れの手間と、みじん切りのストレスと、美味しさを天秤にかけて、勝利するのは…もうおわかりですよね。慣れてくると、包丁を研ぐ時間が愛しくなってきました。砥石と包丁の刃の織りなす静かなハーモニーに心を奪われてしまった私です。




