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徳蔵刃物

Blog

Vol.4【 「こびと」の鍛冶屋 】

8月14日
読了時間: 2分

更新日:2 日前

徳蔵刃物の製造部門「龍河洞徳蔵鍛造所」のある香美市は、高知県内でも有数の刃物のまち。今では龍河洞を中心に静かな場所へと移っていきましたが、昭和のころは住宅地にも鍛冶屋さんがたくさんあったそうです。数は減りましたが、今もゼロではないのが、この町らしいところです。


そんな香美市に住む友人から聞いた、子どもの頃の話。学校の帰り道、「ガツン、ガツン」と重い音が響いてくる近所の工場が気になってのぞいてみると、小さなおじさんが刃物を作っていたというのです。友人は「こびとの靴屋」の絵本を思い出し、「刃物も、こびとさんが作っているんだ!」と、感心したそうです。



真相を知ったのは、大人になってから。鍛冶仕事で使うベルトハンマーは、機械本体だけで約200kg。叩く衝撃が強すぎて台の上には置けないため、職人さんのほうが床の穴に入って作業をしていたのです。刃物と目線を合わせるために。


穴の中の「こびとさん」は、腕利きの職人さんでした。そして実は、この作業スタイルは今も変わっていません。龍河洞徳蔵鍛造所のスタッフは今日も穴の中で鍛冶仕事をしています。「小さな人」が一生懸命に刃物を作っている、という風景は、グリム童話の中だけでなく、今もこの香美市に、ちゃんと息づいています。



* 龍河洞は香美市に位置する国指定天然記念物の鍾乳洞。その周辺に龍河洞徳蔵鍛造所を構えています。

鍛造には欠かせない「ベルトハンマー」。左下の穴に職人さんが入ると、床の位置が丁度作業台のようになります。ベルトハンマーが200kgほどの重量のため、安定性を考慮しての構造と設置の工夫です。
鍛造には欠かせない「ベルトハンマー」。左下の穴に職人さんが入ると、床の位置が丁度作業台のようになります。ベルトハンマーが200kgほどの重量のため、安定性を考慮しての構造と設置の工夫です。

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